お待たせ!西武にマジック28点灯

[ 2008年8月19日 21:18 ]

5回、本塁打を放ちボカチカ(55)とタッチする西武・ブラゼル

 プロ野球パ・リーグは19日、首位の西武に優勝へのマジックナンバー「28」が初点灯した。西武がソフトバンクを12―3で下し、西武以外で唯一残っていたソフトバンクの自力優勝の可能性が消えた。西武はソフトバンクとの直接対決7試合に全敗しても、残り29試合のうち28試合に勝てば90勝53敗1分けの勝率6割2分9厘となり、ソフトバンクが全勝した場合の90勝54敗の勝率6割2分5厘を上回る。

 【西12-3ソ】初点灯した優勝マジック「28」を祝うかのように、西武の強力打線が爆発した。津波のような集中打でソフトバンク投手陣に襲いかかった。

 4回だ。好調の栗山からの3連打で1点を先制した。これで終わらないのが今季の強さだ。犠飛で加点した後も、下位打線の3連打でもう2点。「あの追加点が大きかった」と渡辺監督。二枚腰で畳み掛けた攻撃の後もブラゼル、後藤の1発などで7回までに12―0。直接対決で燃える相手から、根こそぎ戦意を奪っていった。

 五輪代表の中島とG・G・佐藤が不在でも得点力は落ちない。3、5番の代役、ボカチカと後藤で計4安打、3打点。8月に入ってからの1試合平均得点は7・33で、それまでの5点を上回る。「中島が帰ってきてもボカチカを外すか迷うね」と大久保打撃コーチはうれしい悲鳴をあげた。

 「8月でもしっかり振れるのは本物だということ」。かつて西武の黄金期を支えたソフトバンク・秋山チーフコーチは脱帽した。渡辺監督は「マジックで一喜一憂することなく地道に一つ一つ」と、その先の栄光をどっしりと見据えている。

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2008年8月19日のニュース