楽天 全野手出場もドロー4位転落

[ 2008年7月10日 06:00 ]

<楽・オ>7回、オリックスに同点に追いつかれた野村監督(右)は捕手・井野(左)にアドバイス

 【楽天2-2オリックス】痛恨のドローで楽天は4位転落。今季2番目に長かった4時間48分の激闘で全野手を使い果たしたが、勝てなかった。野村監督は「はあー。疲れる」と大きなため息をついた。

 「労多くして益なし。普通は労多くして益は少なくあるんだけどね。全くなしや。相も変わらずタイムリー欠乏症。うちの十八番が出たよ」

 得点は4回2死満塁から連続押し出し四球の2点のみ。9回1死満塁を逃し、延長11回1死一塁は横川の三振と二盗失敗でゲッツー。延長12回の守備では遊ゴロを渡辺直が一塁悪送球。打者走者のカブレラが二塁進塁のそぶりを見せたことから、一塁・フェルナンデスがタッチしたが、佐藤一塁塁審は「進塁の意思はなかった」とアウトにせず。73歳指揮官はベンチを飛び出し猛抗議も判定は覆らなかった。25イニング連続タイムリーなしのうっ憤もたまった指揮官は「誰が見たって明らか。蹴っ飛ばして退場しようかと思った」と不満顔で振り返った。

 この試合が歴代単独3位となる監督通算2995試合目。南海を皮切りに通算23年目を迎えた今季79試合目で南海時代に仕えた“親分”鶴岡一人監督を抜いた。「くすぐったい。申し訳ない。あの世で怒鳴っている気がする。“大きな顔すな”ってな」と笑ったが、できることなら白星で飾りたかった。今季初の引き分けで4位転落。借金生活突入こそ逃れたが、指揮官は黒星と変わらぬ疲労を感じていた。

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2008年7月10日のニュース