松井稼いきなり二塁打2本!復調アピール

[ 2008年7月10日 10:10 ]

パイレーツ戦の7回、右中間に適時二塁打を放つ松井稼

 右太ももの故障から復帰したアストロズの松井稼が9日、ピッツバーグで行われたパイレーツ戦に「2番・二塁」で先発出場し、6打数2安打1打点。第2、第5打席でともに二塁打を放ち復調をアピールした。内容は見逃し三振、右翼線二塁打、三ゴロ、右飛、右中間二塁打(打点1)、二ゴロで打率2割7分3厘。アストロズは6―4で勝った。

 松井稼が故障者リスト(DL)明けの復帰初戦で、適時打を含む2本の二塁打を放つ活躍をみせ、連敗続きのチームに貴重な勝利をもたらした。
 2回の第2打席に復帰後初安打を放った後、7回2死二塁で迎えた第5打席。内角の変化球をうまくとらえると、打球は右中間を突破。貴重な6点目をたたき出す二塁打となった。「あれが一番大きかった。いい場面でいい所に飛んでくれた」と松井稼も会心の一打だった。
 試合後、報道陣に囲まれる松井稼に対し、クーパー監督は「前回、(DLから)戻って来た時もそうだったが、常にチームに活気を与えてくれる」と手放しで喜んだ。
 松井稼の離脱中、本来1番を打つボーンが打撃不振で下位に回り、走塁で切り崩す攻撃ができなかった。そのため早期復帰を願った首脳陣は、マイナー調整させることなく、松井稼をいきなり先発フル出場させた。
 まだ走塁は万全ではなく、試合後には右太ももに張りが出たという。だが松井稼も、チーム事情は十分に承知している。「徐々にペースを上げていく。監督からも了解を得ている」。実戦の中で体調を上げていく覚悟だ。(共同)

続きを表示

2008年7月10日のニュース