天谷がサヨナラ!10度目挑戦で初5割

[ 2008年7月10日 06:00 ]

<広・中>9回、天谷はサヨナラ打を放ちブラウン監督(右)の祝福を受けガッツポーズ

 【広島3-2中日】広島が今季10度目の挑戦で初めて勝率5割に到達した。2―2で迎えた9回1死二塁。途中出場の天谷が中日5番手・小林のカーブを振り抜くと打球は中前に弾んだ。二塁走者の東出が快足を飛ばしてホームイン。今季2度目のサヨナラ打を放ったヒーローを中心に歓喜の輪が広がる。劇的勝利で借金生活にもサヨナラだ。

 「最高です!後ろに栗原さんがいたんで、何とかいい形でつなごう…、とか考えず、自分で決めようと思いました」。プロ7年目の24歳はお立ち台で笑いをとることも忘れなかった。

 8回の同点を呼び込んだのも天谷だった。先頭で中前打を放ったアレックスの代走として登場。すかさず二盗を決めて相手にプレッシャーをかけ、2死三塁から荒木の失策でホームを踏んだ。

 必死だった。デーゲームの5日ヤクルト戦をナイターと勘違いして練習に遅刻。「どこかで気が抜けていた。もう1度初心にかえろうと思った」と頭を丸めた。開幕からレギュラーに抜てきされたが、最近は打撃の調子を落とし、先発の機会も減っていた。危機感がチームに6カードぶりの勝ち越しをもたらす活躍につながった。

 これで2位中日、3位巨人と1ゲーム差。9日も勝てば2位浮上の可能性がある。「若い選手たちにエネルギーがあるし、彼らは物おじしていない」とブラウン監督。広島がプレーオフ進出争いを面白くする。

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2008年7月10日のニュース