イチロー日米通算500盗塁にも淡々

[ 2008年6月15日 06:00 ]

ナショナルズ戦の8回、日米通算500盗塁となる二盗を決めるマリナーズのイチロー

 【マリナーズ6―7ナショナルズ】マリナーズのイチロー外野手(34)が13日(日本時間14日)、本拠地でのナショナルズとの交流戦で8回に今季29個目の盗塁に成功し、日米通算500盗塁を達成した。大台到達は福本(阪急)、広瀬(南海)、柴田(巨人)に次ぎ、日本歴代4人目。打っても今季7度目の3安打で、昨季“首位打者”に輝いた交流戦男の本領を発揮した。

 日米500盗塁という節目の数字も、天才の心には響かなかった。「(感想は)ないですね」。日本人歴代4位と言い換えても「(言葉は)出てこない」。あくまで盗塁数へのこだわりはない。ただ走ると決めたら、どんな逆境でも成功させることに執念を見せた。
 8回1死二塁からこの日3安打目の左前打で一、三塁にすると、2点差を追いつくため気持ちは二塁に向かった。「ホームに投げればね(行く予定だった)」と仕掛けるつもりだったロペスへの3球目、3番手ハンラハンは三塁へ偽投。イチローは思わず飛び出したものの素早い帰塁で事なきを得た。その瞬間、二盗の意思はバレたが、そんなことはお構いなし。1球おいて即座に走った。「僕が行くのはどんな状況でも、あのモーションなら関係ないでしょ。(走る意思を)見せるとか見せないとか」。盗塁の心得は相手ではなく、すべて自分のタイミングなのだ。
 イチロー走法の基本は体の中心ラインを意識すること。腕の振りは横振りに見えるが「いや、前後だよ。力が伝わる体の中で振る。中心線の中で力が伝わるよう、そこから外れてはいけない」。足の先も同じで「少しでも外股になると上半身がぶれる。パワーはすべて中で伝えられる」とつま先も内を向く。全身の力を外に逃がさず、内に閉じ込めてきた技術の結晶が、成功率・832の秘密だ。
 初回に右中間二塁打、3回にも右前打を放ち3安打の“猛打賞”。打率・486と昨季大リーグ最高だった交流戦は今季も14打数7安打で、昨季からの同カード連続試合安打を「24」に伸ばした。その走塁と同様に、イチローの技術には“ぶれ”はない。

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