千代大海パワーだ ロッテ立ち合い電車道

[ 2008年6月15日 06:00 ]

<ロッテ・阪神>試合前、円陣の輪に入った千代大海(中央)はロッテナインに檄を飛ばす

 【ロッテ10―6阪神】逆転勝利を呼んだのは西岡と“強力助っ人”だった。お立ち台。西岡は「僕がヒーローなんですかね?」と前振りすると「試合前、円陣で千代大海関が気合を入れてくれた。きょうのヒーローは千代大海関です」と言って大関を呼び、2人並んで笑顔をはじけさせた。

 西岡は今年、知人を通じて知り合い、急速に親交を深めた千代大海を初めて千葉マリンに招待。始球式は自ら捕手を買って出て「僕のお兄ちゃん」という大関を打席に立たせる演出でわかせた。円陣では「さあ、いくぞ、コラーッ!」と気合を注入してもらってプレーボール。いきなり2点のビハインドも“大相撲パワー”で押し返した。
 初回、先頭での第1打席は8球粘って四球で出塁。すかさず二盗を決めるとサブローの中前打で反撃のホームを踏み、一挙6点のビッグイニングにつなげた。2回は中前打し、再びサブローの適時打で生還。3回はバックネット裏で観戦する千代大海から「しっかり狙っていけよ」と指をさされ「任せろ」と人さし指をさし返して2ランだ。
 肉体改造の成果を証明する67試合目での自己最多タイ6号。8点差に突き放す一発が効き、終盤追い上げられたが“寄り切った”。「しびれた。鳥肌が立った。(西岡は)天才ですよ」と千代大海。勝てば翌日も同じ人が行う円陣の声出しは西岡が引き継ぐ。「大関にいいところを見せたかった。持ってるなあ、オレ」と笑ったリードオフマンが、最下位からの“番付”アップへけん引する。

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2008年6月15日のニュース