ダブル松井対決 秀がマルチ安打で制す

[ 2008年6月15日 06:00 ]

アストロズ戦の7回、左前打で出塁後二進、二塁手松井稼(3)と話すヤンキース・松井秀

 【ヤンキース2―1アストロズ】ヤンキースの松井秀が7試合ぶりのマルチ安打でアストロズ戦2―1快勝に貢献、ついに“貯金2のカベ”を破った。貯金1から6度挑みながら全敗していたが、4月23日以来2カ月ぶりに今季最多タイの貯金2。昨年からのダブル松井対決での連敗も3で止めた。

 「こういう勝ちが続くと勢いが出てくるし、意味がある」。04年球宴以来、4年ぶりに訪れた敵地で競り勝った。7回に左前打、9回は昨季リーグセーブ王バルベルデの155キロ速球を引っ張り松井稼のグラブをはじく内野安打。交流戦再開に伴いDHがなく、スタメン落ちも危ぐされた一戦で、しっかり5番・左翼で先発し、好調さを示した。ジラルディ監督も「振れているからな。DHがなく、左腕相手の試合でも先発させる可能性はある」と前夜のバースデー逆転満塁弾で増した信頼感を口にした。
 誕生日の翌試合で必ず本塁打していた“記録”こそ途切れたが「余計なことを教えないでよ」と冗談交じりに突っ込み返す余裕も。「一進一退の途中だし、もっといい方向になっていく」。もちろん貯金2などという低いカベに満足するはずもない。

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2008年6月15日のニュース