7点差追いつかれけど…ロッテがサヨナラ勝ち

[ 2008年6月15日 17:00 ]

9回ロッテ2死一塁、代打ズレータの右中間二塁打で一走オーティズがサヨナラの生還。捕手矢野

 【ロ10―9神】ロッテは9―9と追いつかれた直後の9回、2死一塁から代打ズレータの右中間二塁打でサヨナラ勝ちした。

 勝利という体裁だけは整えたが、ロッテは依然「YFK」が抜けた救援陣の弱体ぶりが変わっていないことを露呈した。

 9―3の七回から調整登板した先発要員の小野が八回に打たれると、楽勝ムードは一変する。バレンタイン監督は慌てて逃げ切りを図ったが、今季途中に中継ぎに転向させた久保が一気に2点差まで詰め寄られた。

 九回。新抑えの荻野は敵地の甲子園と化した雰囲気にのまれたような打たれ方で、リードを吐き出した。「勢いに乗ってくるのは分かっていたが…」と荻野。その裏、ズレータにサヨナラ打が出たが、今の役割での経験の浅い2人の乱れが、余計な苦戦を招いた。

 セ首位の阪神に連勝した結果と、7点差を追いつかれた内容。指揮官は顔を紅潮させながら大きな声で「父の日に素晴らしいプレゼントをもらった」と結果ばかりを強調したが、決して今後の浮上を保証する1勝ではなかった。

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2008年6月15日のニュース