中田2発!1軍昇格へノロシ!!

[ 2008年5月31日 06:00 ]

<日・ロ>3回2死一塁中田は左越えに2ランを打つ

 日本ハムのルーキー・中田翔内野手(19)が30日、イースタンのロッテ戦(鎌ケ谷)でプロ入り初の2発5打点と爆発。イースタン2位タイの6本塁打となり、念願の1軍昇格に前進した。ただ梨田監督は技術だけでなく、ファンに愛され生活面でもお手本となるような選手に成長することを期待。“心技体”が整ったタイミングで1軍昇格に踏み切る。

【チビプロ日ハム


 左中間席後方の防御ネットを揺らした一撃に、中田が右手でガッツポーズをつくった。3回だ。2死一塁から呉偲佑(ウー・スヨ)の直球をしばいた。「(3月23日の開幕2戦目で)本塁打した投手と覚えていたので(直球を)狙っていた。ランナーを還すことができたのがきょうの収穫」。プロ初アーチを記録した左腕を“返り討ち”にすると、両手に残った手応えが怪物を覚せいさせる。7回1死二、三塁ではイースタン開幕戦で空振り三振を喫した育成枠ルーキー・池田に左中間への一発をお見舞いだ。

 高校通算87本塁打を放ちながらプロ入り後は紅白戦、練習試合を含めて初の1試合2発。「強くバットを振れるようになってきました」。3月下旬から取り組んできたすり足打法だが、フルスイングしても満足できない時期があった。首脳陣に無断でステップする左足を上げ、水上2軍監督から注意を受けることも何度かあった。それでも粘り強く継続してきた成果がようやく表れた。

 ただ3年先を見据えているからこそ即座の1軍昇格はない。球団は打撃向上に加え、4月に寝坊で練習遅刻した生活面も反省させるなど人間形成を最重視しているからだ。「球界を代表しファンに愛される選手に育ってほしい。1軍に上がったらずっとレギュラーを張れるくらいにならないといけない」と山田GM。とはいえ春先には試合だけでバテていた中田が今では居残り練習も日常となった。入寮時には103キロだった体重も93キロに。見た目だけでなく、姿勢も着実に進歩を見せている。「まだ100点じゃないけれど内容は良かった」と水上2軍監督。三塁レギュラーが固定されていない1軍争いに、中田が加わる準備は整ってきた。

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2008年5月31日のニュース