ラミ クロマティ以来の20試合連続H

[ 2008年5月26日 06:00 ]

<巨人・日本ハム>8回1死、左越えソロを放ちガッツポーズするラミレスと沸くベンチ

 【巨人6―4日本ハム】ラミちゃんが巨人軍最高の助っ人に肩を並べた。アレックス・ラミレス外野手(33)が25日の日本ハム戦で初回に先制打を放ち、90年のウオーレン・クロマティに並ぶチーム外国人最多の20試合連続安打を達成した。絶好調の4番は8回にもリーグトップを独走する17号ソロ。チームが波に乗れない中で、ラミレスの存在感は増すばかりだ。

 慌てて全力疾走に切り替えた。初回2死一塁。ラミレスがバットの先で放った打球は、左翼上空で失速しフェンスに直撃した。二塁に到達して苦笑いしたが、この先制打で20試合連続安打。チームの外国人選手では90年のクロマティ以来18年ぶりの快挙だ。8回には4月29日の広島戦(東京ドーム)以来の看板弾で追加点。チームは借金2ながら3位に浮上した。
 お立ち台では「絶好調?間違いない。好調を維持して連続試合安打の新記録(自己記録は21試合)を樹立したいね」と話してスタンドは大歓声。その後は走って場内を一周し、ファンに手を振り続けた。ファンと一緒に万歳三唱を行っていた当時のクロマティを思わせるサービス精神だが「実は知らないんだ。人気者だったみたいだね」といたずらっぽく笑った。
 初回の先制打、8回の左翼への推定飛距離145メートルの看板弾もカウント0―1からの変化球を積極的に振った。17号はリーグトップを独走中。しかも5月は打率・412、ヤクルト時代の03年4月に並ぶ自己最多タイの10本塁打、27打点と月間MVP候補だ。原監督も「どんな敵でも自分のスイングをしている。強さを感じます」と絶賛。看板弾の賞金100万円の使い道は「嫁(エリザベス夫人)に判断してもらう」と恐妻家!?ぶりを露呈しながら、副賞のビール1年分は「選手や裏方さんに寄付します」と胸を張った。
 球場入り前には行きつけの中華料理店でチャーハンを食べた。具には大量のチャーシュー。日本ハム戦を前にゲン担ぎで“ハム”を平らげた。試合前のフリー打撃では打球がケージの支柱で跳ね返って股間に当たる災難もあったが、本職の“バット”は衰え知らずだ。

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2008年5月26日のニュース