逆転!ソフトバンクが止めたレオ特急

[ 2008年5月13日 21:32 ]

 【ソ4―2西】ソフトバンクが逆転勝ち。0―2の5回に松田の本塁打と川崎の適時打で同点。6回に松田の遊ゴロの間に勝ち越し、継投で逃げ切った。和田は7回途中まで2失点で無傷の4勝目。西武は石井一が踏ん張れず、連勝は6で止まった。

 ≪小久保必死に走った≫首位西武と6・5ゲーム差で迎えた交流戦前、最後の6連戦。ソフトバンクは、小技を利かせた野球で接戦をものにし、西武の連勝を止めた。
 象徴的だったのが、2―2で迎えた6回の攻めだ。1死から小久保が四球で出塁すると、打者・柴原の場面で王監督はエンドランのサイン。柴原はしぶとく左前に運び、一、三塁と好機をつくった。勝ち越しは、続く松田の遊ゴロの間に得た、泥くさい得点だった。
 右太腿前部を痛めている小久保は、10日までは指名打者での出場。全力疾走も控えていた。「足がこの前まで痛くて迷惑を掛けた分、一生懸命走った。張りはあるが、不安はない」というチームリーダーの懸命の走りに「何とか塁を進めたかった。よく走ってくれた」と柴原が応えた。
 西武に比べて本塁打数は半分。この日は、相手のミスを逃さず得点につなげた5回も含め、相手から嫌がられる野球で長打力の差を補った。王監督は「とにかく、これ以上離されるわけにはいかない。そのためにも(カードの)頭を取らないとね」と、必死につかんだ勝利に満足げだった。

 ≪ほお骨折のおかわりクン奮闘も…≫西武は連勝が6で止まった。7回までに6度も先頭を出しながら、和田から大量点を奪えずに逆転負け。左ほおを骨折した中村も志願して先発出場したが、5回の守備でゴロをはじいて同点機を招くなど、気合が勝利に結び付かなかった。
 渡辺監督は「ホームベースに縁がなかった。連勝は、いつかは止まるもの。向こうの継投がうまかった」と淡々と振り返った。中村は「打球に怖さはなかった。あれは捕らないと…」と悔しそうに話した。

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2008年5月13日のニュース