巨人が一発攻勢で初の3連戦勝ち越し

[ 2008年4月13日 16:37 ]

7回、巨人1死、古城が右越えに4年ぶりの本塁打を放つ

 【巨6―4ヤ】巨人が一発攻勢で今季初の同一カード3連戦勝ち越し。1回に小笠原の2ランとラミレスのソロで3点を先行。3回にラミレス、7回にも古城の本塁打で加点した。木佐貫が7回3失点で2勝目。ヤクルトは増渕の制球が甘かった。

 ≪相変わらず「つながり」に乏しいが…≫打線のつながりは乏しいが、持ち味は存分に発揮した。巨人が4本塁打で全6得点を挙げ、今季初めて同一カード3連戦に勝ち越し。原監督は「粘り強く、昨日の試合から切り替えて勝てたのは大きい」と、前日の逆転負けをぬぐい去った白星を評価した。
 3番小笠原、4番ラミレスが打線を引っ張った。1回には2人の連続本塁打で3点を先制。3回にも1死から小笠原が中前打で出塁し、ラミレスが内角高めの直球を左翼席上段まで運んだ。ラミレスは「ケガから復帰した選手も打ち始め、自分だけじゃなく、チームも上昇気流に乗っている」と手応えを口にした。
 もちろん、重量打線はまだ万全とは言い難い。阿部、李スンヨプは打率1割台と低迷。李スンヨプは2軍での調整も決まった。原監督は「3、4番がいい形で点を取ってくれたのは明るい材料。ただ、その後ろがあまり良くない」とまゆをひそめる。
 それでも開幕直後の不調を脱し、星を拾える形が出てきたのは大きな進歩といえる。この勢いで、15日からは強敵の中日に挑む。

 ≪古城4年ぶりプロ2号≫今季初先発した巨人の古城が価値ある一発を放った。5―3の7回、内角低めの直球を右翼席へソロ本塁打。「めったにないスタメンなので、思い切り振ろうと思った。ちょうどポイントが合った」と笑みがこぼれた。
 日本ハム時代の2004年の西武戦で松坂(現レッドソックス)から放って以来、この日の本塁打がプロ2本目だった。「そのうち出るかなと思っているうちに4年たっていた。巨人で1本打てて良かった」と喜びもひとしおの様子だった。

 ≪高田監督“ソロ3発じゃ…”≫ヤクルトは3本塁打したが後手に回って敗れた。高田監督は「序盤の5点が痛かった。うちは単発(ソロ本塁打3本)だったしね」とさばさばしていた。
 それでも打線は巨人を上回る10安打を放ち、上位から下位までまんべんなく当たりが出た。「打線は良くなってきた。後はつながり」と収穫も口にした。

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2008年4月13日のニュース