ロッテ 連日のサヨナラで延長制す

[ 2008年4月13日 16:26 ]

ファンの前で笑顔を見せる(左から)サヨナラ打の根元、プロ初安打の細谷、完投勝利の渡辺俊

 【ロ2―1日】ロッテが2試合連続のサヨナラ勝ち。1―1の10回無死満塁から根元が左翼線への適時打を放った。渡辺俊が1失点で完投し、2勝目。日本ハムはグリンが好投したが、打線は振るわず。最後は守備が乱れ、今季3度目の連敗。

 ≪でかした!プロ初出場・細谷≫好投手が先発し、複数の主力を欠く打線。ロッテは、よく似たチーム状態にある日本ハムとのロースコアの試合を、若さがもたらす勢いで上回って競り勝った。
 1点を追う7回2死二塁。プロ初出場の3年目、細谷がカウント2―1からグリンの外角の難しいスライダーに体勢を崩しつつ、右前に同点打した。群馬・太田商高出身の20歳は「ボール球。打ち方もめちゃくちゃだったが、執念。毛穴が全部開いた」。プロ初安打が価値ある適時打となり、声を上ずらせた。
 さらに1―1の10回無死満塁。細谷と同期入団で東北福祉大出身の根元が初球をとらえ、プロ初のサヨナラ打。「来た球をいこうと。イケイケの時はどんどんいかないと」と胸を張った。
 ボール球でも食らいついた細谷と、好球必打の根元。若手の活躍で連日のサヨナラ勝ちを収めたバレンタイン監督は「彼らが情熱を持ってやっている。うれしい限り」とほおを緩めた。

 ≪“攻撃的守備”が空回り…≫日本ハムは延長10回、連続の犠打野選が絡んでサヨナラ負けを喫した。攻撃的な守備が空回りした形だが、梨田監督は「積極的に狙うのは当たり前」と責めることはなかった。
 もちろん投手陣を責める言葉もなかった。深刻なのは故障者が続出し、攻撃力が落ちた打線だ。この日も1回の1点だけで、同監督は「2点目が遠かった。打開策?難しいね。みんなが少しずつ状態を上げれば…」と悩ましげだった。

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2008年4月13日のニュース