中日 逆転で連敗を止める

[ 2008年4月5日 18:10 ]

3回中日無死、勝ち越しの本塁打を放ちナインに迎えられる井端

 【中6―3ヤ】中日が逆転勝ちで連敗を2で止めた。中日は0―2の2回に森野、谷繁の連続適時打で同点。その後、3本塁打でリードを広げた。小笠原が今季2勝目。岩瀬は4セーブ目。ヤクルトは先発の加藤が崩れて連勝は3でストップ。

 ≪ノリ犠打も記録≫「同じ失敗はしないよ」。落合監督が静かに言う。前日、村中にプロ初勝利を献上した中日が、この日は初対戦の新人左腕、加藤を粉砕した。

 1回に先に2点を許したが、2回無死一、二塁で中村紀が初球を投前への送りバント。これで二、三塁と若い加藤に重圧をかけ、森野の右前打、谷繁の内野安打であっさり同点とした。

 前日は2回に全く同じ場面で中村紀、森野が連続三振し、谷繁も二ゴロに倒れた。同点機を逃して村中を調子に乗せてしまっただけに、同じ轍は踏まなかった。「あれで流れが変わったでしょ」と中村紀が言うように、3回に井端、四回には荒木と伏兵2人の一発で加藤をノックアウトした。

 中村紀は中日に加入した昨季、1999年以来の犠打を記録。今年もキャンプからバント練習に励んだ。このチームで何が求められるか、十分理解しているからこそだ。

 3点リードの八回にも中村紀にバントを命じた落合監督は「勝つためにはこういう野球がうちには必要。それが何番であろうと」と話した。1点をしぶとくもぎとる野球を取り戻し、連敗をストップした。

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2008年4月5日のニュース