王ソフト猛爆15安打9点!大隣初完封

[ 2008年4月2日 21:04 ]

プロ初完封勝利の大隣(右)を迎えるソフトバンク・王監督

 【ソフトバンク9―0日本ハム】ソフトバンクが圧勝で連敗を3で止めた。1回、多村の2号3ランで先制。4回には松中の2点二塁打などで4点と、計15安打で9点。大隣は2安打に抑え、プロ初完封を2試合連続完投勝利で飾った。日本ハムは今季2度目の零敗。

 ≪二塁踏ませぬ孝行息子≫昨季のふがいない姿を完全にぬぐい去り、先発陣の柱になりつつある。ソフトバンクの2年目、大隣が2安打完封。「序盤に点を取ってもらったので、楽に投げられた」と、すいすいと9回を投げ抜いた。
 日本ハム打線に付け入るすきを与えなかった。「球がシュート回転していて、調子は良くなかった」と言うが、切れのある直球を軸に凡打の山を築き、6回2死まで無安打投球。6、7回に安打を許した後も、簡単に後続を打ち取るなど、二塁を踏ませない完ぺきな投球だった。
 即戦力として期待された昨年は、故障続きでわずか2勝。「情けなかった。去年の分までやろう、という気持ちでやっている」。ようやく目を覚ました大物左腕。前回登板のプロ初完投に続く快投だった。
 チームは先発ローテーションの再編を余儀なくされるなど、早くも投手陣のやりくりを強いられている。そんな中での2試合連続の完投勝利に、王監督は「球の力が去年と全然違う。今、一番安定感がある」と賛辞を惜しまない。左腕は「これを続けられるように頑張りたい」と、気持ちを引き締めていた。

 ≪ハム吉川に“2年目の壁”…≫日本ハムの19歳左腕の吉川は、9安打7失点で4回途中KO。直球には力強さがあったが、投球が単調で勝負球も甘かった。「先発投手として最低限の仕事ができないことに、歯がゆさと申し訳なさでいっぱい」とうなだれた。
 ルーキーイヤーだった昨季は4勝したが、今季2試合はともに大量失点。2年目の壁に苦しんでいるようで「同じことを繰り返している。しっかり分析しないと」と厳しい表情だった。

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2008年4月2日のニュース