明暗分ける 斎藤が勝ち、籔負け投手に

[ 2008年4月2日 15:13 ]

ドジャース戦の9回に登板、サヨナラ安打されベンチへ引き揚げるジャイアンツ・藪(22)

 米大リーグ、ドジャースの斎藤隆投手は1日、ロサンゼルスで行われたジャイアンツ戦で2―2の9回に5番手で登板し、1回を3者三振で無失点。チームは3―2でサヨナラ勝ちし、斎藤に今季初勝利がついた。

 一方、ジャイアンツの藪恵壹投手は9回に5番手で登板し、2/3回2安打1失点。2死一、二塁からサヨナラ安打を許し、メジャー初黒星を喫した。

 ≪藪「好結果出したい」≫ジャイアンツの藪がメジャー初黒星を喫した。同点の9回に登板。2死一、二塁から、代打ヤングの打球は一、二塁間へ。二塁手が飛び付いたが、これが内野安打となる間に二塁走者にサヨナラの生還を許した。
 敗戦後、座り込んだ藪は「二塁走者のスタートを遅らせる努力をすべきだった。自分の責任」。それでも重要な場面での起用はベンチの信頼の現れだ。「使ってもらえるだけで有り難い。好結果を出したい」と話した。
 ≪3者三振で勝ち呼び込む≫ドジャースの斎藤が快投でサヨナラ勝ちを導き、今季初勝利をマークした。同点の9回に登板し、下位打線を3者連続三振。勢いづいた味方打線がその裏、藪から決勝点を挙げた。
 7番打者からスライダーで空振り三振を奪い、後続は速球で連続見逃し三振に。右ふくらはぎ、左臀部の故障のため、オープン戦では一度もなかった連投で好結果を出し「どんな場面でもいける準備をしていた。シーズンの最後くらい疲れたけどね」と息をついた。
 九回は「同じ世代でいい戦いがしたい」と話す藪との投げ合いとなったが「一人の投手として見ていた」。地元ファンからひときわ大きな歓声を受けるクローザーは「先の見えない1年がようやく始まった。全球入魂でいく」と意気込んだ。(共同)

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2008年4月2日のニュース