沖縄尚学 天理に競り勝つ

[ 2008年4月2日 13:47 ]

 第80回選抜高校野球大会第12日は2日、甲子園球場で準々決勝を行い、第2試合は沖縄尚学(沖縄)が天理(奈良)に競り勝って9年ぶりにベスト4入りした。

 天理は2回、鈴木の中前敵時打で1点を先制。沖縄尚学は3回、2死からの3連打で2点を挙げ逆転したが、天理もその裏に古田の左越えソロで2-2の同点に追いついた。
 沖縄尚学は5回、1死二、三塁から伊志嶺のスクイズで1点を勝ち越し3-2とし、9回にも1点を加えた。
 投げては上原、東浜のリレーでリードを守り抜いた。

 ≪エースに災難、気迫で続投≫8回に痛烈な打球が左ひざの内側に当たった。東浜が「脚がなくなったかと思った」とまで表現した激痛。4強入りへ順調に向かっていた沖縄尚学に暗雲が立ち込めたかに見えた瞬間だった。
 エースは1点リードを奪った5回から登板した。2試合連続2けた安打と好調の天理打線を寄せ付けず、スコアボードに「0」を並べていく。無死一塁となった8回もバントの小飛球を自ら捕って併殺とし、ピンチを免れた。災難に遭ったのはその直後だった。
 ベンチで治療を終えてマウンドに戻った東浜は次打者を遊ゴロに打ち取ってこの回をしのぐ。さらなる治療で9回の打席に入るのが遅れるほどだったが、その裏に140キロ台の快速球を連発。気迫の投球で暗雲を振り払った。「ひざは腫れている。内出血しているかも。気持ちで抑えたので痛みは感じなかった」と笑顔を見せた。
 比嘉監督は「本人は大丈夫と言っているので、東浜にかけた。ここまで来たら気持ちしかない」。アクシデントを乗り越え、チームは9年前の栄冠にまた一歩近づいた。
 

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2008年4月2日のニュース