田沢 30人スカウトの前で熱投アピール

[ 2008年3月20日 06:00 ]

<松下電器・新日本石油>新日本石油先発・田沢は勝利投手にはなったものの、完投を逃し1失点とあって、Vサインも控えめ

 【新日本石油ENEOS3-2松下電器】今秋ドラフト上位指名候補の新日本石油ENEOS田沢が、上々のスタートを切った。今季初の公式戦は、2回以降毎回の9安打を浴びながらも7回1/3を1失点。奪三振は2個も、無四球で「1人1人きっちり抑えた結果。勝てて良かったです」と満足そうな表情を浮かべた。

 今年のテーマは「長いイニングを投げきる」。最速は147キロと自己最速の156キロには及ばなかったが、緩急をつけた投球を心掛け、カーブ、フォークを交えた。ネット裏には日米12球団約30人のスカウトが集結。マリナーズ・山本スカウトが「この時期でこれだけ投げられれば十分」と絶賛し、阪神・菊地スカウトも「やっぱり断トツの1位候補」と評価した。

 11日に夫人(タレントの大東めぐみ)が交通事故に遭った大久保監督は、前日まで病院に泊まり込み「勝ちが一番の良薬かな」と話していた。

 <松下電器 相木4回無失点>元阪神、オリックスに在籍し、今季から加入した右腕・相木が公式戦初登板。6回途中から登板し、4回を無安打無失点に抑えた。「プロから来たのでゼロに抑えることを考えて投げた」と胸を張った。福岡大から00年ドラフト4位でオリックスに入団。以降昨年までに5勝を挙げた。「相木が入ったから優勝できたと言われたい」とチームへの貢献を誓っていた。

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2008年3月20日のニュース