えっ?王監督“ID野球”で対抗!?

[ 2008年3月20日 06:00 ]

鷹観音で必勝祈願を行なう王監督

 “ラストイヤー”を迎えたソフトバンクの王監督が敵将・野村監督のお株を奪う“ID野球”で楽天に先制パンチを食らわせる。「今年はどこが勝っても最下位でもおかしくない。6強という形でとらえている。楽天はホークスの前に立ちはだかるチームとして考えている」

 05年の創設以来、3年連続Bクラスの楽天に対し、ソフトバンクは10年連続Aクラス。実績は全然違う。それでも昨季負け越したこともあり、有終の美を飾るための準備にぬかりはない。キャンプ、オープン戦には豊倉チーフスコアラーを派遣し、徹底マークした。「楽天の投手はみんなカットボールとシュートを習得しようとしている。見極めていきたい」。秋山チーフコーチの頭には、すでに相手投手陣のデータがインプットされている。

 王監督は昨年10月のクライマックスシリーズで敗退した夜、コーチ、選手を集めて「来年は最後のつもりでやる」と悲壮な決意を口にした。かつてこれほどまでの覚悟で臨むシーズンは例がない。5年ぶりの日本一へ。まずは難敵を撃破して勢いに乗る。

 ≪杉内 初の開幕投手も淡々≫7年目で初の開幕投手を前にしても緊張とは無縁だ。ソフトバンクの杉内は「開幕戦というのはみんな同じ。自分だけ緊張する必要はない。楽にいきますよ」とリラックスした表情だった。オープン戦では通算14回を投げ3安打無失点と絶好調。昨季は2敗を喫したが、楽天には通算11勝3敗と大きく勝ち越している。「困ったらアウトローとインハイの直球で勝負する」と真っ向勝負で挑む。

続きを表示

2008年3月20日のニュース