オリックス 金子が10奪三振の力投

[ 2008年3月20日 16:12 ]

西武との開幕戦に先発し、7回1失点で勝利投手になったオリックス・金子

 【西1―2オ】オリックスが3安打で勝利。1―1の8回、四球に失策が絡んだ好機から、ラロッカの犠飛で勝ち越した。金子は左右の揺さぶりを使って7回を1失点、10奪三振の力投で今季初勝利。西武の涌井は回の自身の失策が悔やまれる。

 ≪金子勝った堂々7回1失点≫今季の開幕投手を務めた全6投手の中で、実績も知名度も1番低いと言って構わないだろう。それでも「球が走っていた」と言うように、緊張感に押しつぶされることはなかった。4年目で初の大役をつかんだオリックスの金子が7回1失点で、涌井を相手に堂々と投げ勝った。
 コリンズ監督も「変化球が良かった」と評価したように、140キロ台後半の真っすぐとカーブを中心にした緩急がさえた。1回2死から4者連続など、自身初の2けたとなる10奪三振。同点の7回無死一塁では、バントの打球を軽快にさばいて併殺に仕留め、直後の味方の勝ち越しを呼び込んだ。
 それでも「最後まで投げさせてもらえなかったのは、まだ信頼されていないからなのかな」と金子。しかし、100球をめどに投手交代するコリンズ監督が、既に105球を投げていた右腕に7回も続投させたのは、信頼していたからこそだろう。
 昨季からの連勝も7に伸ばし、金子は「自分のスタイルができつつある」と自信を深めた。柱への成長を予感させる118球だった。

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2008年3月20日のニュース