涌井 平松シュートでカブえぐる!

[ 2008年3月20日 06:00 ]

渡辺監督(左)と談笑する涌井

 初の開幕投手を務める西武・涌井秀章投手(21)が情け無用の内角攻めで、オリックス・カブレラ封じを誓った。

 「カブレラはまだまだ本調子じゃない。本調子になる前に嫌なイメージを植え付けておきたい。遠慮はしません。おくせず攻めていきたい」

 7日オリックスとのオープン戦(京セラドーム大阪)では初回に左中間へ2ランを被弾。真ん中低めに入ったスライダーをすくい上げられたが、シーズンでは同じ失敗を繰り返さない。昨春キャンプで平松政次氏(60=野球評論家)から伝授されたカミソリシュートを解禁して、内角を攻めまくるつもりだ。昨季は曲がり幅が小さくなったため、握りを変えて投げていたが、今春キャンプから再習得に取り組み好感触を得た。14日楽天戦(西武ドーム)で試投し、高須のバットをへし折って併殺打に仕留めるなど、効果を実感した。

 女房役の細川は「(涌井の)今投げているシュートは弧を描くように右打者の内角に来る」と威力を説明。さらに「カブレラの対策は考えてますよ。内角に突っ込まないと抑えられない」と強気のリードを強調した。

 渡辺監督も「安定感は一番と、誰もが認める投手だから開幕に指名した」と信頼を寄せる。涌井にも気負いはない。「緊張はしません。あしたになってどうなっているのか楽しみ」。自らの右腕でチーム創設30周年の船出を飾る。

続きを表示

2008年3月20日のニュース