クレメンス コーチと対決、薬物否定

[ 2008年2月14日 08:58 ]

薬物使用に関する公聴会で、反論するクレメンス投手(手前)の代理人

 米大リーグの薬物使用に関する下院政府改革委員会の公聴会は13日、ワシントンで開かれ、薬物使用が指摘された現役最多勝のロジャー・クレメンス投手(45)ら3人の証言と委員による質疑が行われたが、同投手は薬物使用を重ねて否定し、元トレーニングコーチのブライアン・マクナミー氏は、ステロイドやヒト成長ホルモン(HGH)を多数回、同投手に注射したと証言した。

 同投手は冒頭証言に続く委員との質疑応答で、注射されたのはビタミン剤だったと主張したが、マクナミー氏はこれを否定。約5時間に及んだ質疑で、双方の主張は平行線をたどった。
 マクナミー氏は大リーグの薬物使用実態をまとめ、昨年12月に発表された「ミッチェル・リポート」で、1998年から2001年の間に少なくとも16回、ステロイドなどを同投手に注射したと主張。
 公聴会への書面や口頭の証言では、さらに多くの回数の注射を打ったと述べたが、クレメンス投手は「ステロイドやHGHを使ったことはない」と証言した。
 また、ヤンキースのアンディ・ペティット投手の書面による宣誓証言で、クレメンス投手から1999年か2000年、HGHの使用を打ち明けられたとしている点も取り上げられたが、クレメンス投手は「聞き間違いだと思う」と釈明した。
 ワックスマン委員長は「現時点では(薬物使用に関する)結論には至らなかった」と表明。2人のいずれかが偽証したことが明らかになれば、最大5年の禁固刑を科される可能性もある。(共同)

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2008年2月14日のニュース