寺内健 飛び込み決勝進出!メダルへ「40歳の底力を見せたい」

[ 2021年8月3日 12:13 ]

東京五輪第12日 男子板飛び込み準決勝 ( 2021年8月3日    東京アクアティクスセンター )

決勝進出を決めた寺内健(AP)
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 男子板飛び込み準決勝で寺内健(40=ミキハウス)が424・50点で7位となり、上位12人による決勝(3日午後3時開始)に駒を進めた。08年北京五輪以来13年ぶりの決勝進出。難易率の低い演技構成ながら精度の高いジャンプを揃え、10位通過した2日の予選から順位を上げた。日本飛び込み界初のメダルへの挑戦権を手にし「メダルを目指したいが、他の選手は難易度が高いのであまり気にせずに460~470点を目指したい。40歳の底力を見せたい」と決勝を見据えた。

 馬術の杉谷泰造(45)に並ぶ日本人最多タイの6度目夏季五輪出場。「平成の次の元号で、まだ五輪を目指しているとは思っていなかった」と笑う。96年アトランタ五輪に15歳で初出場。00年シドニー五輪では高飛び込みで5位入賞を果たした。

 09年4月に一度現役を引退。1年半は会社員として水着の販売や企画を担当した。10年8月に復帰。背中を押したのは当時現役だった競泳平泳ぎ五輪2大会連続2冠の北島康介氏の「健ちゃん、また一緒にやろうよ」の言葉だった。

 今月7日に41歳を迎えるレジェンド。国際大会では世界各国でコーチや審判を務める元戦友と再会することも楽しみのひとつだ。64年東京五輪には幼少期に指導を受けた馬淵かの子さん(83)が出場して7位入賞。恩師も躍動したTOYKOで、不惑のダイバーがメダルにチャレンジする。

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2021年8月3日のニュース