鉄棒も金で2冠の体操新エース・橋本「今後の体操人生に大きく生きてくる」

[ 2021年8月3日 20:20 ]

東京五輪第12日体操男子種目別鉄棒決勝 ( 2021年8月3日    有明体操競技場 )

体操種目別鉄棒で金メダルを獲得した橋本大輝(AP)
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 体操男子種目別鉄棒決勝が行われ、橋本大輝(19=順天堂大)が個人総合金に続く2個目の金、団体総合銀と合わせ3個のメダルを獲得した。

 表彰台の一番高い場所に上がると、大きくガッツポーズ。金メダルを誇らしげにスタンドの仲間らに向かって掲げた。

 その直後のインタビューでは、ピタリと止めた見事な着地について「止まって本当によかった。最後は着地勝負になっていくと思ったので、気持ちを引き締めて止めにいった」と笑顔で振り返った。

 今大会2回目の君が代を味わった橋本。「けっこう歌ってたんですけど、マスクしてるので、それが伝わってたらいいなと。代表の誇りを持ってやっていこうと思いました」。代表の誇りに加え、王者の自覚も強くなった。大舞台で結果を残せたことは「今後の体操人生に大きく生きてくる。この大会で成長したなと思います」と自らの上昇ぶりをかみしめた。今後は追われる立場になるが、「世界王者としてそこは譲らず、おごらず、(頂点を)取り続けていきたい」と力強く語った。

 同種目では、体操界を牽引してきたキング・内村航平(32=ジョイカル)が予選敗退。内村の分も橋本は躍動した。「航平さんをずっと目標としてやってきた。早く追いつき、越せるようにがんばりたい」。内村が成し遂げてきた偉業を超える橋本の挑戦は、始まったばかりだ。

 ◇橋本 大輝(はしもと・だいき)2001年(平13)8月7日生まれ、千葉県出身の19歳。千葉・市船橋高3年だった19年世界選手権は男子で白井健三(日体大教)以来2人目の高校生代表として団体総合の銅メダルに貢献した。4月の全日本選手権で初優勝。順大。1メートル66、57キロ。

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