カー侍、史上最大7点差大敗で崖っ縁 試合前ストーン削られ…

[ 2018年2月19日 05:30 ]

平昌冬季五輪 カーリング男子1次リーグ   日本4―11スウェーデン ( 2018年2月19日 )

スウェーデン(手前)に敗れた(左から)山口、両角公、清水、両角友ら日本チーム
Photo By 共同

 男子1次リーグで世界ランク8位の日本(SC軽井沢ク)は、朝の試合で同4位の米国に8―2で圧勝した。16年世界選手権ではプレーオフ、3位決定戦で連敗した相手に、五輪の日本男子史上、最大点差での勝利でリベンジしたが、夜の試合では世界2位のスウェーデンに4―11と大敗し、通算3勝3敗となった。

 一日で天国と地獄を味わった。朝の米国戦で98年長野を含めて日本男子の五輪史上最大となる6点差勝ちを収めたが、夜のスウェーデン戦では逆に史上最大の7点差大敗。取材エリアに現れたサードの山口は、開口一番「すみませんっ!」と大きな声を上げ、苦笑いを浮かべた。

 スウェーデン戦の前に、運営側が各チームのストーンをヤスリで削った。歴戦のキャリアを誇るスキップの両角友にとっても、大会途中で削られるのは「初めて」という。削られたストーンは抵抗が増えるため曲がりが大きく、スピードが遅くなる。第1エンド、両角友のラストショットはハウス(円)を通過する痛恨のミスショット。いきなり3失点すると第8エンドにも大量5点を奪われ、ギブアップした。

 両角友が「思ったより進んだり、思ったより曲がらなかったり。そういうのに合わせるのが向こう(スウェーデン)よりも下手だった」と言えば、「読みを練習してきたのに対応できなくて、そこは悔しい部分」と唇をかみしめる。19日は試合がなく、20日に世界1位のカナダ、同9位のデンマークと対戦。初の準決勝進出へ、両角友は「アイスやストーンにしっかり合わせていくのが大事」と修正を誓った。

続きを表示

2018年2月19日のニュース