スタートヒヤリ…美帆「気を引き締めて準決勝へ」佐藤「次はこんな大きなミスはしたくない」

[ 2018年2月19日 20:48 ]

<平昌五輪スピードスケート>女子団体追い抜き予選、滑走する(左から)高木美帆、佐藤綾乃、高木菜那
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 平昌五輪スピードスケート女子団体追い抜き1回戦は19日、江陵オーバルで行われ、金メダルが期待される日本は2組に登場。高木美帆(23=日体大助手)、佐藤綾乃(21=高崎健康福祉大)、高木菜那(25=日本電産サンキョー)が出場し、中国と対戦、2分56秒09のタイムで全体の2位で21日に行われる準決勝に駒を進めた。準決勝では3位のカナダと対戦する。

 スタート直後、先頭に出た高木美が1つめのカーブの手前でスピードを緩め、後ろを振り返るアクシデント。佐藤は「スタートまでの長さをどうしても感じてしまって…」と号令にうまく合わせられなかったと説明した。それでも、その後リカバリー、2位で準決勝に進んだ。

 2分50秒87の世界記録を持つ日本だが、ミスも出たことで「気を緩めたりとか余裕を持てるような位置関係ではないな、と改めて思った。ミスを出たことも踏まえて気を引き締めて準決勝に臨みたい」と高木美。佐藤も「次はこんな大きなミスはしたくない。メダルに向けて気を引き締めて頑張りたい」と厳しい表情で語った。

 それでも高木菜は「最後まで28秒台をキープできたのは強み。最初のミスに焦らずにできたのは次につなげられる」とリカバリーして2位のタイムを出せたことの自信を見せた。金メダルなら冬季五輪で初の1大会金銀銅コンプリートを果たす高木美も「ソチが終わってから、チームパシュートにかけてきた時間はどこの国よりも多いと思っている。自信をもって力を発揮できるように行くだけ」と力強く宣言した。

 同競技では、2010年バンクーバー五輪では銀メダルを獲得も、前回のソチ五輪では準決勝でオランダに敗れメダルを逃した。しかし、今季はすでに2つのメダルを獲得している高木美、高木菜姉妹を中心に3度世界記録を更新、金メダルが期待されている。

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