リオ五輪選手村に広島追悼の場 IOC、市長へ返事

[ 2016年7月12日 13:51 ]

 広島市の松井一実市長は12日の記者会見で、8月6日の原爆の日に営まれる平和記念式典と同じ時間帯に開会式があるリオデジャネイロ五輪について、国際オリンピック委員会(IOC)から「選手村に追悼の場を設けることや、閉会式で思いを共有できるようにすることを工夫する」とする書簡が届いたことを明らかにした。

 松井市長は開会式で参加者に黙とうを呼び掛けるようIOCに求めていた。書簡が届いたのは6月中旬だったとし「地球の裏側で核兵器のない世界を願う黙とうをやってもらいたいという気持ちは今も変わっていないが、理解している人の輪は広がっていると思う」と述べた。

 また米紙ワシントン・ポストが、オバマ大統領が新たな核政策として核の先制不使用宣言などを検討していると報じたことに関し「広島での発言を裏付ける心強い対応」と評価した。(共同)

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2016年7月12日のニュース