マリー 地元で2度目歓喜 ラオニッチの高速サーブ攻略

[ 2016年7月12日 05:30 ]

ウィンブルドンを制したアンディ・マリー

ウィンブルドン選手権 最終日 男子シングルス決勝 A・マリー6―4、7―6、7―6ラオニッチ

(7月10日 英ロンドン・オー ルイングランド・クラブ)
 男子シングルス決勝で第2シードのアンディ・マリー(29=英国)が第6シードのミロシュ・ラオニッチ(25=カナダ)に6―4、7―6、7―6でストレート勝ちし、3年ぶり2度目のウィンブルドン選手権優勝を果たした。4大大会では12年の全米オープンと合わせて3勝目を挙げ、賞金200万ポンド(約2億6000万円)を獲得。ラオニッチはカナダ勢初の4大大会制覇を逃した。車いすの部は女子ダブルスで第1シードの上地結衣(エイベックス)ジョーダン・ホワイリー(英国)組が3年連続3度目の優勝を果たした。

 英国男子で77年ぶりの頂点に立った3年前とは違う喜びだった。A・マリーは計算されたリターンでラオニッチの高速サーブを攻略した。

 4大大会決勝での連敗を3で止め「厳しい負けも味わってきた。僕にとって最も大切な大会でこの勝利は特別だ」。歓喜の涙があふれた。相手サーブのコースを読んで打ち返し、第1セットから主導権を握った。第2、第3セットのタイブレークは縦横無尽の機動力と堅守で圧倒。単純なミスは相手の半分以下の12本に抑えた。レンドル・コーチ(米国)との師弟関係を2年ぶりに復活させた。「3年前より重圧を感じず、楽しくプレーできた」。王者の笑顔が輝いた。

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