エディーJ課題の白星発進 W杯イヤー初戦で格下韓国に30失点

[ 2015年4月19日 05:30 ]

後半、トライを決める田村

ラグビーアジア選手権 日本56―30韓国

(4月18日 韓国・仁川)
 W杯イヤーの初戦となった日本代表は56―30で韓国代表を下し、勝ち点6とした。アジア勢相手の30失点はエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(55)の指揮下ではワースト記録。初キャップのWTB松井千士(ちひと、20=同大)が1トライ、本来はウイングのカーン・ヘスケス(29=宗像サニックス)がセンターでプレーするなど収穫もあったが、不満の残る内容。大会は今年創設され、韓国、香港とホーム&アウェー方式で4試合を行い、順位を決める。

 シーズンの初戦、あくまでも9月のW杯を意識した調整であることなどを勘案しても、格下相手に不満の残る勝利だった。ジョーンズ・ヘッドコーチは「チームも選手もシャープではなかった。一番残念に思ったのは選手の姿勢。攻められている時にどうするかを見たかったが、見るものはなかった」と話した。

 予想外に激しい相手のディフェンスに苦しめられた。前半2分にFB五郎丸のPGで先制こそしたが、6分に同点とされ、さらに立て続けに2トライを奪われた。2点リードして折り返したものの、主将代理のプロップ畠山が2度ノックオンを犯すなど、苦しい時間帯にチームに落ち着きを与えるべき選手が役割を果たせず。畠山本人も「課題の多く残る試合だった」と反省を口にした。

 W杯初戦まで19日でちょうど5カ月。指揮官が「これはチームの成長の過程」と話したように、この苦戦を糧にしなければならない。

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2015年4月19日のニュース