藍「少しでも上へ」強風なんの6位浮上 2年ぶりトップ10だ

[ 2015年4月19日 05:30 ]

通算6アンダーで6位につけた宮里藍(AP)

USLPGAツアー ロッテ選手権第3日

(4月17日 米ハワイ州カポレイ コオリナGC=6383ヤード、パー72)
 8位から出た宮里藍(29=サントリー)は3バーディー、2ボギーの71で回り、通算6アンダーで首位と6打差の6位に浮上した。宮里美香(25=NTTぷらら)は2バーディー、1ボギーの71で、74で回った野村敏京(22=フリー)と通算3アンダーの14位で並んだ。横峯さくら(29=エプソン)は74でイーブンパーの27位に後退。上原彩子(31=モスフードサービス)は通算6オーバーの61位。金世ヨン(22=韓国)が通算12アンダーでトップを守った。

 宮里が踏ん張った。ピンがたわむほどの強風が吹き荒れる中でのラウンド。ボギーが先行しながらスコアを伸ばし「(3日間で)きょうが一番、風の難しい日だった。結果的にアンダーパーで良かった」と笑った。

 3日連続でハワイ出身の人気選手ミシェル・ウィー(米国)と同組で、大ギャラリーを引き連れて回った。2番と3番でパーオンを逃したが、正確なアプローチでしのいだ。4番でボギーを叩いたが、6番で4メートルのパットをねじ込んで挽回。9番パー4では第2打をピン右1メートルに寄せて、13番でもピン上80センチにつけてバーディーを重ねた。

 ショットの距離感を合わせるのに苦労する選手も多いが、沖縄出身で風の中でのプレーに慣れている宮里は「もともと風が吹く中でのプレーが好き」とさらり。「ショットは自分の距離感が出せているので、大きな傷はなかった。一日を通してミスジャッジもなかった」と満足そうに振り返った。昨年まで苦しんだグリーン上でも、合計28パットと安定感があった。

 13年のこの大会(6位)以来、2年ぶりのトップ10入りは目前。「いかにミスを減らしてチャンスをつくれるか。最終日は少しでも上にいければいい」と貪欲に語った。

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2015年4月19日のニュース