バルトリ 47回目の挑戦で初優勝!4大大会で最も遅い記録

[ 2013年7月7日 06:00 ]

女子シングルスで優勝し、喜ぶバルトリ

ウィンブルドン選手権第12日

(7月5日 英ロンドン・オールイングランド・クラブ)
 女子シングルス決勝で第15シードのマリオン・バルトリ(28=フランス)が初優勝を飾った。4大大会初の決勝進出だった第23シードのザビーネ・リシキ(23=ドイツ)に経験の差を見せて6―1、6―4のストレート勝ち。通算47回目の挑戦での初制覇は、4大大会では最も遅い記録となった。決勝でV・ウィリアムズに敗れた07年大会の悔しさを晴らし、歓喜の初戴冠となった。

 最後のサービスエースが決まると、頭を抱え、バルトリは芝のコートにひざまずいた。「6歳でテニスをはじめたころからこの瞬間を夢見てきた。信じられないぐらいうれしい」。フォアもバックも両手打ちの珍しいスタイルは、4大大会を9度制した憧れのセレシュ(米国)を見習ったもの。自らのスタイルを信じ、リシキのパワフルなショットを両手ではね返し続けた。

 6歳から医師の父、ワルターさんの教えに従って二人三脚で猛練習を重ねた。最近では父の元を離れ、06年覇者で元世界ランキング1位のモレスモさん(フランス)の指導を受けてきたが、勝負が決まると真っ先に客席の父の元に向かった。「わたしも前回は優勝できなかった。ザビーネ(リシキ)の今の気持ちが分かる。いつかあなたもきっと優勝できる」。初の決勝で力を発揮しきれなかったリシキを思いやりつつ、28歳のベテランが頂点を極めた。

 ▼ザビーネ・リシキ バルトリに圧倒されてしまった。相手が私よりも素晴らしいプレーをした。彼女にまた挑戦できるように頑張りたい。

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2013年7月7日のニュース