山村 転んだ先の8位 前のめり“神様が注意”ゆったりで初の連続60台

[ 2013年7月7日 06:00 ]

“美腿”を武器に?3打差逆転∨を狙う山村彩恵

日医工女子オープン第2日 

(7月6日 富山市 八尾カントリークラ=6476ヤード、パー72)
 ムチムチの“美もも”ゴルファー・山村彩恵(21=サマンサタバサ)が自己初の2日 連続の60台となる69をマークし、通算7アンダー、137で首位・ヤング・キム(33=韓国)と3打差の8位でV戦線に残った。横峯さくら(27=エプソン)は71で通算4アンダーの27位。ツアー記録更新中の連続予選通過を節目の100試合とした。予選通過ラインの通算2アンダーは、1988年のツアー制度施行後の最少カットスコアになった。

 痛っ…。山村のムチムチの太腿が崩れ落ちたのは2番だった。第2打へ向かう途中、下り坂のラフに足を取られて転倒してしまったのだ。どうやら、右足首をひねったらしい。早々に訪れた不運を一瞬、嘆いたが、すぐに今週バッグを担ぐ江連コーチの言葉が耳に飛び込んできた。「何度も注意したのに、神様がくじかせたんだ」

 思い当たる節があった。プレー中は気持ちが前のめりになって、いつも早足。師匠から心に余裕を持ってゆっくり歩けと、教えられてきた。「確かに(神様がゆっくり歩けということなんだ)、と思いました」。痛みを感じながらも気を取り直した。2打目を寄せきれなかったが、3メートルを沈めてバーディーを先行させた。この後は「意識してゆっくり歩いた」といい、スローテンポで自然と心が落ち着いた。短いパットを外すホールもあったが、ボギーは3パットした8番の1つに抑えて、その後は3バーディー。69で回り、初の2日連続60台をマークした。

 同じ92年生まれで同門の堀が今季2勝。かたや自分は賞金ランク86位に低迷している。ジュニア時代からの友に追いつけと、2つの言葉を胸に戦う。「感謝の気持ちと、自分が一番運がいいと思い込んでやっています」と言う。「感謝」は支えてくれる人達の思いを忘れてはいけないという江連コーチから、「運」は「自分が一番運がある」と思うことでラッキーを引き寄せるという、契約先のサマンサタバサ寺田社長から授けられた言葉だ。幸い足は軽傷。ケガの功名での好スコアはついている証拠だ。ただ、初優勝するには運はあればあるほどいい。3打差逆転へ、己を信じて18ホールに全てを注ぎ込む。

 ◆山村 彩恵(やまむら・さえ)1992年(平4)6月29日、福岡市生まれの21歳。9歳からゴルフを始める。沖学園在籍時から上田桃子、諸見里しのぶを輩出した江連忠コーチに師事。アマ時代の全国的な実績はなし。昨季も今季もQTを突破して参戦。最高成績は12年富士通レディースの7位。得意クラブは1W。家族は両親と弟で、父・尊宣さんは福岡市内で3代続く寿司店を営む。1メートル55、52キロ。

続きを表示

この記事のフォト

2013年7月7日のニュース