美姫 特別扱いなし 真央、明子、佳菜子の壁破れるか

[ 2013年7月7日 06:00 ]

ジャンプするも転倒する安藤

安藤美姫 女児出産公表後初のアイスショー出演

 ソチ五輪を目指す安藤だが、道のりは険しい。五輪や世界選手権出場には国際連盟(ISU)が定める技術最低点が必須だが、昨季休養していた元女王はこの得点を持っておらず、現時点で五輪出場資格がない。

 ポイントを獲得するためにはISU公認大会の国際大会に出場しなければならないが、日本連盟は強化指定の選手を派遣する方針を示しており、強化指定外の安藤は該当しない。

 安藤は10月11日開幕の関東選手権で3季ぶりに競技会に復帰。伊東フィギュア委員長は「ブロック大会に強化部を派遣する」とし、「内容と成績次第では追加で強化選手に指定することもあり得る」と話している。

 3枠を争うソチ五輪の代表選考は全日本選手権(12月21~23日)重視で優勝者が決定する他に2、3位の選手とGPファイナル日本人最上位メダリストらから選考。全日本出場には関東選手権、東日本選手権で上位に入ることも必要だ。浅田真央、鈴木明子、村上佳菜子の3人の壁を破るのは簡単ではない。

 世界選手権2度制覇の実績はあっても、母になったことを理由にブロック大会の免除などの特例はない。コーチ未定でフリーのプログラムも未完成。現状はまだ3回転サルコーの成功率も低く、ショートプログラムとフリーを滑りきる体力面にも不安がある。五輪出場へ、クリアすべきハードルはかなり高い。

続きを表示

この記事のフォト

2013年7月7日のニュース