上村会長 辞任“前倒し”否定…あくまで10月まで

[ 2013年7月4日 06:00 ]

 全日本柔道連盟(全柔連)の上村春樹会長は3日、東京都文京区の講道館で会見を開き、自らがリーダーを務める改革・改善実行プロジェクトの迅速化を目指し「全柔連改革促進タスクフォース(専門家チーム)」を結成することを発表した。

 チームには斉藤仁理事らに加え、先月25日の評議員会で就任が承認された田辺陽子、北田典子の女性理事2人、藤原庸介外部理事も参加。上村会長は「8月いっぱいまでにある程度の改革、改善にメドをつけたい」と目標を明らかにした。

 すでにチームは始動し、この日はアスリート委員会の設立なども提案。提案者となった田辺理事は、今月末までに規定を作成し、現役だけでなく他のカテゴリーや視覚障害の選手からもメンバーを募る方針を明らかにし「選手の意見を組織に届ける役割を期待したい」と話した。今後は8月に新設される常務理事会と連携し改革を促進するのが主な仕事。北田理事は「悲鳴を上げている現場に早く改革の結果を届けたい」と意気込みを表明した。

 一方で「改革にメドがついたら」としていた辞任時期について、上村会長は「代表理事としての人事案件は理事会の場で話すべきこと」とし“前倒し”を否定。あくまで、10月に予定されている定例の理事会までは職にとどまる考えを表明した。

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2013年7月4日のニュース