大山、親孝行首位発進 優勝商品ピンクの車を父に

[ 2013年5月25日 06:00 ]

6アンダーで単独首位発進の大山志保

女子ゴルフツアー 中京テレビ・ブリヂストン・レディース第1日

(5月24日 愛知県豊田市 中京ゴルフ倶楽部石野コース=6519ヤード、パー72)
 大山志保(大和ハウス工業)が今季2度目の首位発進をした。パットがさえてボギーなしの6バーディーで66。25日に36歳となる通算12勝のベテランはバースデーウイークVと、優勝副賞のピンク色のクラウンを狙う。森田理香子(23=リコー)が5アンダーで1打差の2位に付けた。

 大山といえば、五木ひろしばりのガッツポーズが有名だ。演歌界の大御所のように脇を締めて小刻みに何度も握り拳を振る。パットが絶好調の初日。この派手なポーズが何度も炸裂(さくれつ)した。

 1番で3メートルのチャンスを決めたのがショータイムの始まり。3番で7メートル、4番で2メートル、6番で4メートル、9番で7メートル、16番で5メートルとバーディーパットが面白いように決まった。18番は1・5メートルのパーパットを入れて、“五木ガッツポーズ”でこの日のステージを締めくくった。

 「35歳の締めとしては最高でした」。誕生日前日をノーボギーの66で回って声が弾む。「誕生日の週でいいプレーがしたくて。緊張して寝付きが悪かった」という前夜の胸の高鳴りがうそのように、落ち着いたプレーを展開した。前戦は最終日を1打差で出ながら後半に40を叩き失速。しかし、最終18番にカラーからパターで6メートルをねじ込んでバーディーを決めたことで、自分のパットに自信を持つことができた。「先週の最終ホールからずっとイメージがいい」と首位発進。2年ぶりの通算13勝目へ視界が広がった。優勝すれば36歳の誕生日を自ら祝うことになるのはもちろん、狙っている副賞も手に入る。

 「あのピンクの車がほしい。父にあげれば、喜んでくれると思います」。大山が指すのは、1番ティーグラウンド脇に展示されているクラウンハイブリッドアスリートの特別仕様車。この新車を、宮崎市内で個人タクシーのドライバーをしている父・晃さんにプレゼントするつもりでいる。前回贈ったクラウン・マジェスタは10万キロを走って、もう乗り換え時。インパクト抜群のピンク色のタクシー実現に向けて、バーディーを積み重ねる。

 ▼3位・三塚優子 左手中指と薬指の“ばね指”(けんしょう炎)で、先週はクラブを握る感覚がない状態。ここは好きなコース。失敗を恐れず思い切ってやりたい。(前週は棄権。患部の左手の指の付け根に痛み止めなどの注射を3本打って治療)

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