北島100メートル平泳ぎV 世界選手権切符グイッ

[ 2013年5月25日 06:00 ]

優勝し余裕の表情を見せる北島

競泳ジャパン・オープン第1日

(5月24日 さがみはらグリーンプール)
 北島康介(30=日本・コカコーラ)が男子100メートル平泳ぎを1分0秒44で制した。世界選手権(7月、バルセロナ)にはリレー要員で選出されており、日本選手権に続く同種目優勝で、個人種目での出場の可能性が高まった。同100メートル背泳ぎでは、入江陵介(23=イトマン東進)が53秒36で優勝し、萩野公介(18=東洋大)は54秒15で3位だった。

 北島が貫禄の泳ぎを見せた。前半から抜け出すと、最後は2位に体半分をリードしてタッチ。目標の59秒台に届かず、「ちょっと動きが鈍かった。上半身と下半身のバランスがかみ合っていなかった」と反省も口にしたが、「去年は世界で惨敗したんで、もう一回勝負をかけてみたい気持ちがある」と7月の大舞台に意欲を見せた。

 世界選手権には参加標準記録(1分0秒04)を切れなかったため、リレー要員での選出となっている。だが、日本水泳連盟は日本選手権と今大会の結果で個人種目のエントリーを決定する方針。日本選手権と連続優勝したことで、平井ヘッドコーチは「大会が終わって監督と決めることになるが、(個人種目で出場の)可能性は高い」との見通しを示した。

 今大会前はロンドン五輪まで拠点にした米国で約3週間練習。水中姿勢が安定し、キックのかかりも良くなった実感がある。「(個人種目に)出られれば盛り上げ役、脇役になれればいい」と謙遜したが、その視線は主役の座を狙う目だった。

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2013年5月25日のニュース