白鵬 全勝対決へきっぱり「勝ちにいきます」

[ 2013年5月25日 06:00 ]

白鵬は下手投げで琴奨菊を思いっきり転がす

大相撲夏場所13日目

(5月24日 両国国技館)
 前日は土俵下で稀勢の里の相撲を見届けた白鵬は、今度はライバルが東の控えで見守る中で貫禄を示した。結びの琴奨菊戦。一度は相手得意の左を差されたが、一度離れた際に右をねじ込んだ。そこから相手の左上手を切ると、焦った相手が出てくる力を利用し土俵際の出し投げで転がした。

 稀勢の里と並ぶ13連勝。「最初は不利な体勢だった」と認めながらも「まわしを切ってからの流れはよかった」と動きの良さを強調した。

 14日目に激突する稀勢の里について、この日朝には「これまでは軽いようなところもあった。今場所はここまで、重さがあるような気がします」と評価。さらに「この勢いが続けば、横綱も近いと思います」と最大級の賛辞を贈ったが、それだけ脅威を感じているのも事実だ。

 過去の対戦成績は横綱の30勝8敗。北の湖理事長は「安定感がある横綱が優位」と見るが、白鵬は「今までとは、いろんな意味で違う」と気を引き締めた。帰り際には「勝ちにいきます」と、珍しく内容にこだわらない姿勢を示した。それは、絶対に賜杯は譲らない決意の表れにも映った。

続きを表示

2013年5月25日のニュース