定年の木村庄之助が会見「相撲との別れは寂しい」

[ 2013年5月25日 16:42 ]

 定年のため大相撲夏場所が最後となる立行司の第36代木村庄之助(65)=本名山崎敏広、鹿児島県枕崎市出身、井筒部屋=が夏場所14日目の25日、東京・両国国技館で記者会見し「好きな相撲の社会とお別れとなると寂しい。短かった気がする」と49年の行司人生をしみじみ振り返った。

 1964年夏場所の初土俵以来、休場しなかった。土俵での機敏な動きを維持するために1日1万歩を目標に歩き、快挙につなげた。「お相撲さんとぶつからなかったことが長持ちの秘訣。逃げるが勝ちですから」と冗談交じりに話す。

 土俵では邪念をなくし、平常心を心掛けてきた。白鵬と稀勢の里の優勝争いで盛り上がる最終場所で、26日の千秋楽の結びが集大成となる。「熱戦が続いている中で裁けるのは行司冥利に尽きる。千秋楽もいつも通りですよ」と静かに話した。

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2013年5月25日のニュース