被害女性は選手じゃなかった 溝口氏が騒動肥大化狙った?

[ 2013年5月25日 06:00 ]

全柔連の現職理事がわいせつ行為をしたとされる問題で、特別調査チームの取り組みを説明する宇野博昌広報委員長。右はセクハラ根絶の責任者を務める北田典子氏
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全柔連セクハラ騒動

 調査チームのメンバーで、セクハラ根絶の責任者を務める北田典子氏(87年世界選手権銅)が、溝口氏に苦言を呈した。

 全柔連事務局に姿を見せた北田氏は、溝口氏の告発の中で被害女性を「現役選手」としたことを「選手ではありません。当該理事と同じ職場の職員」と否定した。また、わいせつ行為は複数回あったという、溝口氏の発言についても、「本人も面談の中で1度だけと言っていた」と話した。前日、溝口氏の発言を受けて北田氏が、間違いを指摘すると「“すいませんでした”というメールが返ってきた」と厳しい表情。

 また「1年以上前から全柔連の理事に相談してきた」としたことについても、この日の全理事に対する電話調査では、事実が浮上しなかった。問題の肥大化を狙ったとも受け取れる“間違い”に「溝口さんに“指導”ですね」と北田氏。その一方で「選手ではないとはいえ、柔道関係者に対するセクハラは問題」として、27日の会合でガイドライン作りに着手することを約束した。

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