日本“有終”米撃破!来年5月最終予選で五輪切符獲る

[ 2011年11月19日 06:00 ]

<日本・米国>勝利の瞬間、喜ぶ日本選手ら

バレーボール女子W杯最終日 日本3―0米国

(11月18日 東京・代々木第1体育館)
 五輪切符には届かなかった。日本の試合前に中国が、ドイツを3―0で下して3位を決め、イタリア、米国に続いてロンドン五輪切符を獲得。日本は今大会での五輪出場権獲得のチャンスを失ったが、米国を3―0のストレートで下し4位で終えた。この悔しさを糧に来年5月の世界最終予選(東京)で再び五輪切符獲得に挑む。

 日本のわずかな希望は最終戦を迎える前に消えた。先に戦う中国が負ければ、日本は逆転での五輪切符獲得の可能性があった。だが、そんな願いもむなしく、中国はドイツにストレートで快勝し3位を決めた。ラスト1枚の五輪切符は中国の手に渡り、日本は今大会最大の目標を失った。

 それでも、米国戦をただの消化試合では終わらせなかった。真鍋監督は「五輪の準決勝のつもりで戦え」とゲキを飛ばした。第1セットは高さで勝る米国に日本のブロック越しに強打を許しながら、地をはうようなレシーブでボールを拾ってつないだ。4度のセットポイントをしのいで、逆転で29―27で奪取すると、勢いに乗って3セットを連取。過去10戦1勝9敗の相手を昨年の世界選手権3位決定戦に続いて大舞台で下した。

 指揮官は「目標の切符を獲れなくて悔しい思いはあるけれど、よく頑張った。練習してきた守備が非常に良かった」と選手たちをねぎらった。表彰台には届かなかったが、4位は89年以来の好成績だ。山本、井上、栗原ら昨年の銅メダルメンバーの主力を故障で欠き、序盤戦は苦しんだが、試合を重ねるごとに21歳の岩坂と新鍋、22歳の江畑らが成長。世界ランキング1位のブラジルも倒すなど最後は5連勝で締めくくった。この日チーム最多21得点の江畑は「責任感が出てきた。成長した部分はあると思う」と手応えを口にした。若手が自信をつかんだことが大きな収穫だった。

 来年5月の世界最終予選で再び五輪切符獲得に挑む。ベテラン竹下は「またメンバーがプラスされて厳しい競争が始まる。チーム力はアップするので、上を目指して戦う準備をしたい」と言った。金メダルを目標に掲げるロンドン五輪へ向けて、チーム力の底上げができたのは間違いない。

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2011年11月19日のニュース