サントリー7連勝!“サラダ効果”で三洋電機止めた

[ 2010年12月12日 06:00 ]

<三洋電機・サントリー>サントリーは後半38分、CTBニコラスがPGを決め逆転

 ラグビーのトップリーグ第10節第1日は11日、秩父宮ほかで5試合が行われ、3位のサントリーが首位の三洋電機に17―15で逆転勝ちし、7連勝を飾った。開幕9連勝だった三洋電機は2季前のリーグ最終戦で東芝に敗れて以来、リーグ戦では23戦ぶりの黒星を喫した。今季限りで現役引退を表明している元日本代表WTB大畑大介(35)が所属する神戸製鋼は東芝に12―21で逆転負けし、大畑はリーグ戦最後の秩父宮ラグビー場で白星を飾れなかった。

 サントリーは今季から掲げる「アタッキングラグビー」で三洋電機に今季初黒星をつけた。0―15で迎えた後半にボールを蹴らないでつなぐ攻撃ラグビーで11分にWTB小野沢、14分にCTB平がトライを奪い1点差。38分にCTBニコラスのPGで熱戦にケリをつけ、就任1年目のエディー・ジョーンズ監督は「われわれのスタイルで勝った」と胸を張った。
 元オーストラリア代表監督のジョーンズ氏は、厳しい走り込みや、サラダから食べ始める徹底した食事管理で選手の肉体を改造。WTB長友は「体が軽くなり、後半の後半でも動けるようになった」と“サラダ効果”を実感している。この日も試合終了まで足が止まらなかった。
 第3節でNECに20―25で敗れて1勝2敗となってからチームは7連勝と絶好調。長友は「NECに負けてからボールを蹴らないで攻めていこうと確認した。選手は信じることができている」と自信をみなぎらせた。8季目のトップリーグで初の1位突破も見えてきたが、指揮官は「これからも守らないで攻め続けていく」と高らかに宣言した。

 <三洋電機、アクシデント痛っ!>昨季は16―16で引き分けたサントリーに逆転負け。飯島監督は「私たちの選手はよく頑張ったが、いろいろなアクシデントに巻き込まれてしまった」と淡々と振り返った。前半18分にチームの司令塔でSOのブラウン、後半開始早々にCTB霜村主将、同34分にNo・8ホラニ副将が負傷交代。指揮官は「リーグ戦の負けに慣れていないので、この悔しさを戦うエネルギーに変えてほしい」と選手の奮起を期待していた。

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2010年12月12日のニュース