加藤「勝てないわけがない」初の34秒台で10勝目

[ 2010年12月12日 18:09 ]

 【W杯帯広大会・男子500メートル】一日で本来の鋭い動きが戻った。「3週間前からこの大会に合わせてきた。勝てないわけがないと思っていた」という加藤は、電光掲示板でこのリンクでは初となる34秒台のタイムを確認するとガッツポーズが出た。

 前日は、朝に原因不明の胃痛に襲われた。深刻な症状ではなかったが、4位に終わった理由の一つではあった。この日の勝因を問われると「体調です」と胸を張った。

 今季のテーマは「ピーキング」だという。狙った大会でいかに速く滑るか。前半戦で狙ったのがこの大会だった。W杯で早々と2勝した後の11月下旬に一度、練習の負荷を上げた後、軽いメニューに切り替えて心身を研ぎ澄ました。爆発力がある反面、安定感に欠ける五輪銅メダリストは4年後のソチ冬季五輪を見据え、課題克服に取り組む。

 W杯10勝目の感想は「もっと勝っているつもり。少ないなあ」。リンク記録更新も「いずれ抜かれる」と取り合わなかった。強調したのは「(前日との)2本合計でも1番」だったこと。2レースの合計タイムで争う五輪を強く意識しながら勝ったことに意味があった。

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2010年12月12日のニュース