内村航平、床で連覇!田中理恵は跳馬で2位

[ 2010年12月12日 06:00 ]

女子跳馬の表彰式でポーズをとる(左から)2位の田中理恵、優勝したムスタフィナ・アリーヤ、3位のクルバトワ・エカテリーナ

 体操の豊田国際競技会第1日は11日、愛知県・豊田市総合体育館で行われた。世界選手権男子個人総合で2連覇した内村航平(日体大)は床運動で15・650点をマークし、2年連続2度目の優勝を飾った。男子はつり輪で山室光史(日体大)が15・550点で2位、あん馬で小林研也(コナミ)が3位に入った。女子は、広州アジア大会個人総合3位の田中理恵(日体大大学院)が跳馬で14・050点で2位に入った。段違い平行棒は美濃部ゆう(朝日生命ク)が3位、田中は9位だった。

 ≪世界王者の貫禄≫この日は床運動だけに出場した内村が、世界王者の貫禄を示す演技で優勝した。「疲れは残っているし、少し肩も痛い」。5日に全日本団体・種目別選手権を終えたばかりで、今大会には1日だけの練習で臨んだ。それでも、最後の後方宙返り3回ひねりの着地がわずかに乱れただけ。出来栄えを示す実施点で出場13選手中ただ一人9点台となる9・150をマークした。ただ、内村は「いつもの構成で確実にいった。ラストの着地は止めたかった」と少しだけ悔しそうだった。

 ≪2種目で明暗≫女子の田中は出場した2種目で明暗が分かれた。跳馬では2位となり「練習してきたことができて、メダルが獲れた」とうれしそうだったが、段違い平行棒では離れ技のイエーガーで落下のミス。「絶対に(バーを)持たなきゃって気持ちが強すぎて、落ちてしまった」と悔やんだ。今季、世界選手権、アジア大会で活躍してブレーク。この日の演技でも会場中の注目を集めたが「世界の選手に比べたらまだまだ」と意欲旺盛だった。

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2010年12月12日のニュース