真央は代表争い“4番手”世界選手権連覇どころか…

[ 2010年12月12日 15:56 ]

 11日に北京で閉幕したフィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで、初出場の村上佳菜子(愛知・中京大中京高)が日本女子トップの3位と健闘した。今季本格的にシニアにデビューした16歳の台頭で、24日からの全日本選手権(長野)が最終選考会となる世界選手権(来年3月・東京)の女子代表争いは激しさを増してきた。

 世界選手権の切符は3枚で(1)今季GPの日本勢上位3人(2)全日本選手権3位以内(3)世界ランキングの日本勢上位3人―のいずれかを満たす選手から選考する。ただ一人GPファイナルの表彰台に立った村上は代表入りに一歩前進し「世界選手権には出たいなと思う」と前回5位だった全日本を見据える。

 苦しい立場なのが今季絶不調に陥った昨季の世界女王、浅田真央(中京大)。世界ランクの日本勢3位で選考対象に入るが、日本スケート連盟の橋本聖子会長が特別扱いに否定的な考えを示したばかりだ。安藤美姫(トヨタ自動車)鈴木明子(邦和スポーツランド)がファイナルに進出し、浅田は代表争いで実質4番手。全日本で3位以内が最低条件になりそうだ。

 日本連盟の伊東秀仁フィギュア委員長は「真央も出てくる全日本はレベルが高くなる。選考するこちらには、うれしい悲鳴」と話した。(共同)

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2010年12月12日のニュース