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ギリシャ 伝統の堅守示した…前半から数的不利も日本を零封

[ 2014年6月20日 09:33 ]

前半38分、2枚目のイエローカードで退場となるギリシャ代表MFカツラニス(AP)

W杯ブラジル大会1次リーグC組 ギリシャ0―0日本

(6月20日 ナタール)
 「もし初戦にどちらかが負けていれば、第2戦は決定的なものになる」。そうW杯前に語っていたギリシャ代表のフェルナンド・サントス監督だが、ギリシャ代表にとって今回のW杯はまさにポルトガル人監督の言う通りの展開となった。

 堅守速攻。ギリシャ伝統のスタイルを今大会も踏襲するはずだったが、初戦のコロンビア戦では3失点での敗戦。この日の試合前、コロンビアがコートジボワールを下し、グループ予選通過にはどうしても勝利が必要。そう考えた指揮官はこの試合でFW2選手を初戦のコロンビア戦から変更した。
 
 試合は前半から日本代表にボールを支配され、なかなか自分たちのスタイルをピッチ上で表現できない。試合会場は高温多湿のナタール。その高温多湿の気候に慣れていないギリシャの選手たちは体力を奪われ次第に足が止まり始める。ディフェンスもラフになり、前半38分にはすでにイエローカードをもらっていたMFカツラニスが2枚目のイエローカードで退場。得点して勝ち点3が欲しい中、数的不利な状況を強いられてしまう。

 前半のボール支配率は日本が70%に対してギリシャ30%。後半も状況は変わらず日本に終始ボールを支配され、ペナルティエリア付近にボールを入れられる苦しい展開。しかし、この試合に関してはギリシャの堅守は健在で、打たれた15本のシュートでゴールネットを揺らされることはなかった。 

 試合終盤にベテランFWサルピンギディスを投入して勝ち点3に執着を見せたが、試合終了のホイッスルは勝ち点1を知らせるものとなり、サントス監督は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。

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2014年6月20日のニュース