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日本代表に「惜しい」はいらない 最後まで感じられなかった数的優位

[ 2014年6月20日 09:54 ]

ギリシャと引き分けに終わり、がっくりと引き揚げる(左から)香川、岡崎、川島、本田(AP)

W杯1次リーグC組 日本0―0ギリシャ

(6月19日 ナタル)
 初戦のコートジボワール戦で逆転負けを喫し、勝つしかないギリシャとの第2戦でスコアレスドロー。スポニチ本紙評論家の川本治氏(62)は「このレベルで“惜しい”はいらない」と日本代表の決定力のなさを嘆いた。

 「チャンスがなかったわけではない。(W杯を戦う日本代表という)このレベルで“惜しい”はいらない」。前半19分にはサイドチェンジから大久保が落とした決定的な場面で大迫が左足シュート。「“惜しい”じゃない。ここで決めるかどうかで彼の真価が問われる。彼は次もチャンスがあるかもしれない。だが、そうじゃない」。後半23分には、途中出場した香川のロングパスから内田のラストパス。ここで大久保が左足でシュートを打って外したが、これも「決めないとダメ。“惜しいはいらない日本代表”という気がする」と厳しく指摘した。

 前半38分にはギリシャのカツラニスが2枚目の警告で退場。日本は11対10で試合の半分以上を戦った。「日本は勝たなければいけない試合。だが、勝たなければいけないのはギリシャも同じだった。ギリシャはもともと守備の堅いチームだが、1人いなくなったことでチームが逆に締まった」と川本氏は振り返る。「そして、日本はそれにはまってしまった」。最後まで日本の数的優位を感じることはできなかった。

 「いいクロスはそんなに入らなかったが、なかったわけではない。だが、クロスのニアに誰も入らない。信じられない。ゴール前はギリシャの白いユニホームばかりが目立って、日本の青いユニホームは目立たなかった。せっかくコーナーキックを取っても、ショートコーナーばかり。守られて、ボールを取られて、戻って…とその繰り返し。もっとシンプルにいけばいいのにと思った」と首をひねった。

 

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2014年6月20日のニュース