スアレス完全復活！先制＆勝ち越し弾「みんなに感謝」

＜ウルグアイ・イングランド＞後半４０分、この試合２得点目となる勝ち越しゴールを決めたウルグアイのスアレス

Ｗ杯１次リーグＤ組 ウルグアイ２―１イングランド

（6月19日 サンパウロ）
　復活したウルグアイのエース・スアレス（リバプール）がイングランド撃破に涙した。「とてもうれしい。みんなに感謝したい」。大会直前に左膝半月板を手術。回復は順調だったが、初戦のコスタリカ戦は欠場した。その試合でチームは“まさか”の敗戦。Ｗ杯優勝経験のある３カ国が集まった“死の組”にあって、その黒星は１次リーグ突破を厳しい状況とさせていた。

　だが、あきらめなかった。同じく初戦黒星のイングランドとのサバイバルマッチ。前半３９分に先制のヘディングシュートを決めると、追いつかれた後の後半４０分には右足で豪快にゴールネットを揺らした。

　「この瞬間を夢見てきたんだ」。勝利のホイッスルを聞き、スアレスの目はみるみる赤く染まった。だが、戦いはこれからだ。「イタリア戦に向けて気持ちを高めていきたい」。エースは力強く、そう言い切った。