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スアレス2発!ウルグアイ、イングランド撃破し生き残った

[ 2014年6月20日 05:56 ]

<ウルグアイ・イングランド>前半39分、先制ゴールを決め歓喜するウルグアイのスアレス

W杯1次リーグD組 ウルグアイ2―1イングランド

(6月19日 サンパウロ)
 サッカー・ワールドカップ(W杯)第8日は19日(日本時間20日)、1次リーグ第2戦が行われ、W杯優勝経験のある3カ国が集まった“死の組”D組は、ともに初戦黒星のウルグアイ(FIFAランク7位)とイングランド(同10位)が生き残りを懸けて激突。左膝負傷から復帰したスアレス(リバプール)が2ゴールを奪ったウルグアイが勝利し、1次リーグ突破に望みをつないだ。

 決勝トーナメント進出へ互いに負けられない一戦。ウルグアイは大会直前に左膝半月板の手術を受けた影響で、初戦のコスタリカ戦を欠場したエースFWスアレスを先発起用。プレミアリーグでプレーし、イングランドサッカーを知り尽くしている男に託した。

 一方、イングランドのエースFWルーニー(マンチェスターU)は、初戦のイタリア戦では1アシスト以外は存在感を示せず、周囲の“逆風”を跳ね返すべく、気迫とともに先発ピッチに立った。

 試合は立ち上がりから両チームが激しくボールを奪い合う展開も、主導権は徐々にイングランドに。そして前半31分、ジェラード(リバプール)の左FKにファーサイドでルーニーが頭で合わせる。高い打点のシュートは無情にもクロスバーに跳ね返され、得点を奪えなかった。

 すると、その8分後だった。カウンターから左サイドのカバーニ(パリSG)にボールが渡る。これをカバーニがタイミングを見極め、柔らかいボールで中央に走り込んだスアレスに送ると、これをスアレスが頭で合わせて先制点を奪い取った。

 ウルグアイの1点リードで折り返した後半。必死に反撃を試みるイングランドは9分、左クロスからゴール中央でフリーのルーニーにボールが渡るが、強烈な左足シュートはGKムスレラに阻まれ絶好機を逃した。

 だが、後半30分。ついに、イングランドに待望の瞬間が訪れた。右サイドからジョンソンが中央に切れ込みクロス。これを左サイドから走り込んだルーニーが左足でゴールに流し込み、同点に追いついた。ルーニーにとってW杯初ゴール。イングランドは天を仰ぎ、チームを救う一発に歓喜した。

 しかし、次に歓喜の雄叫びを上げたのはウルグアイのエースだった。後半40分、ロングボールから、流れたボールを拾ったスアレスが、そのままエリア内に持ち込んで右足を振り抜き、ゴールに突き刺した。

 スアレスのこの試合2得点目、値千金の勝ち越しゴールでウルグアイがイングランドを撃破し1次リーグ突破に望みをつないだ。イングランドは連敗で、決勝トーナメント進出は“絶望的”となった。

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