藤井正弘の血統トピック

中山2200走るステイの子バッハ

[ 2016年1月20日 05:30 ]

 アメリカJC杯に出走予定のショウナンバッハは、昨年の菊花賞馬キタサンブラックの1歳違いの半兄。クラシック戦線を沸かせた弟の後を追うように台頭してきた古馬中長距離戦線の注目株である。

 昨年の1回中山開催では500万条件の平場戦(6着)を走っていたショウナンバッハだが、JRA復帰後初勝利となった4月の福島戦を皮切りに、6月のホンコンJCT、8月の阿賀野川特別、11月のノベンバーSと、半年間に特別3勝を含む4勝を挙げてオープンまで駆け上がった。

 重賞初挑戦だった前走のジャパンCでも、出走馬中最速の上がり33秒7を記録して勝ち馬から0秒5差(12着)に押し上げている。ちなみにこのパフォーマンスに与えられたレーティングは115ポンド。年度末に決定される最終レーティングでは原則として6着までの数値が対象とされるため、程なく発表になるJPNランキングとIFHAワールドベストレースホースランキングでの処遇は微妙だが、今回の出走馬の中では日本ダービー2着のサトノラーゼン(117ポンド)に次ぐレーティングを2015年度に得ている事実に変わりはない。

 父のステイゴールドはセントライト記念優勝馬を3頭出すなど、中山2200メートルには特異な適性がある。17日の1000万条件戦でもマイネオーラム、ウインオリアート、キズナエンドレスの“ワンツースリー”で大波乱を呼んだばかり。血統的なコース相性からも好勝負が期待できそうだ。 (サラブレッド血統センター)

続きを表示

バックナンバー

もっと見る