藤井正弘の血統トピック

種牡馬ディープ、別次元の1年 G1の勝ち馬世界最多10頭

[ 2015年1月7日 05:30 ]

 4日のスポニチ賞京都金杯は、逃げたウインフルブルームがイン強襲のエキストラエンドを首差退けて重賞初制覇。このレースが確定した時点で、惜しくも途切れた大記録がある。ディープインパクト産駒の「JRA開催日連続重賞勝ち」である。

 昨年12月13日、チャレンジCのトーセンスターダムを起点に、14日の阪神ジュベナイルフィリーズ(ショウナンアデラ)、20日の中山大障害(レッドキングダム)、21日の朝日杯フューチュリティS(ダノンプラチナ)、27日の阪神C(リアルインパクト)、そして28日のホープフルS(シャイニングレイ)、有馬記念(ジェンティルドンナ)と、ディープインパクト産駒は6日間連続で重賞を勝っていた。年をまたいでの記録継続はならなかったのだが、本年度のJRAの重賞開催日程をざっと眺めても「6日間連続」は相当に難度が高い。この先も恐らくディープインパクト以外には更新不可能だろう。

 2014年度にディープインパクトは10頭のG1勝ち馬を出した。英レーシングポストのウェブサイトによれば、これはガリレオの8頭を上回る世界最多。ちなみに3位のスキャットダディは6頭で、4位タイの5頭がダンシリとドバウィ、6位がハーツクライを含む9頭横並びの4頭だった。世界的に見ても昨年の種牡馬ディープインパクトは1頭、別次元の存在だったといえる。ある意味で最も「年度代表馬」にふさわしい馬だったのかもしれない。(サラブレッド血統センター)

続きを表示

バックナンバー

もっと見る